hebigarasanの断捨離!とカメラ!といろいろ・・・ブログ

自分の部屋の改造記録とカメラ・写真に関すること、あとは何か気になることを徒然なるままに記します

【思い出】つかずはなれずの関係 「記憶に残っている、あの日」

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

 

 

 

大学生の頃、私には好きな人がいました。

 

出会ってからかなりの時間が経ってから「好きである」と自覚しました。軽く4年くらい経ってからでしょうか。今思えば遅すぎると感じざるをえません。

その4年間、特に好きかもしれないと感じていた後半の2年間の間にいろんな所に行きました。

ただ、友達として付き合ってきたので思いを伝えるタイミングがつかめませんでした。相手についてもどことなく隙のない感じです。

 

つかずはなれずの関係で最終年度になりました。

それでも引っ付くことはありません。 

 

そして卒業を控えた最後の3ヶ月になりました。

 

2人ともほぼ毎日研究室にこもっていたのですが、自身の研究をしている以外の1日のほとんどを共に過ごしていました。研究は辛い時もありましたがあの共に過ごした時間があったからでしょうか。不思議と楽しかった。

 

ただ、卒業は刻一刻と迫ってきています。それでも私はふんきりがつかなかった。それはなぜなのか。ヘタを打てばこの楽しい残りの3ヶ月が明日、もしくはいまこの瞬間かに終焉を迎えてしまう。それだけはどうしても避けたい。そういう気持ちからでした。勇気の出ない私は自分の気持ちに蓋をし、この楽しい3ヶ月を選択しました。

 

2人とも無事卒業が決まり最後の春休み、その中でも2人でちょくちょく遊びにはいくもののまだ思いを言葉にできません。シンプルな思いほど伝えるのが難しいのでしょうか。

なぜか言葉出そうになっては引っ込んでいく。そんな感じです。

 

そうして迎えた卒業式―

これがラストチャンスと心のどこかに意識はありました。

それでも思いを伝えるタイミングというのでしょうか。なかなかないのですよね。

 

タイミングをつかめずに卒業パーティも終ろうとした頃、帰り道に伝えようと心に決めました、がここで思いも寄らないことが発生しました。

 

どうも思い人は先に帰路についていました。

私は追いかけました。が、追いつきませんでした。

 

でもここまできて諦めるわけにはいきません。

電話をしました。

 

 

「あのさ、伝えたいことがあるんやけど」

「君のことがすきやわ、付き合ってほしい」

 

 

 

相手からの返事は、

 

 

 

「え、―」

 

 

 

ここで電話が途切れました。

 

あの電話の続きはなんだったのでしょうか。。。

 

 

今でも思い返すたびに私をヤキモキさせる、いい思い出ですね。。。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。